fc2ブログ
2014年11月23日(日)、秋晴れの上天気。
中央線の定光寺駅。普段は静かですが、この日は都会並みの賑わいを見せていました。
駅から300mほど歩くと「愛岐トンネル群秋の特別公開」のゲートがあります。
会場内は豊かな自然の息づく場所で、廃線敷きをたどると、近代化遺産である4つのトンネル群があります。
そこはもう、都会の喧騒を離れた別世界、異空間……。
大勢のお客さまが散策を楽しんでいました。

この愛岐トンネルで、今回もサランモルがレンガ広場コンサートに出演しました。
調べてみたら、2011年11月以来、もう7回連続出演になります。

さっそくレンガ広場の様子をご覧いただきましょう。
まず前日のオープニングから。

アルプホルンがなんと25本も大集結しました。
長野県大桑村、岐阜県美濃加茂市、それに名古屋市のグループによる合奏です。
荘重なアルプホルンの音色が愛岐渓谷に響き渡りました。
アルプホルン

私たちサランモルのステージ風景です。
出演者はウンドス君のほか、サイハンさん、ナランホアラさん、それに私(トシ)の4名。
私も出演者の一人のため、写真は人にお願いして撮影してもらったこの1枚だけです。
20141123サランモル
私たちのプログラムは、ユロル(モンゴルの祝詞によるオープニング)、白鳥、走る馬、ゲゲゲの鬼太郎、水戸黄門のテーマ、荒城の月に寄せて、ホーミー、万馬の轟きなどでした。午前と午後の2回公演出演しました。

レンガ広場はどんなところ? 
愛岐トンネルの会員が7年前、廃線跡の整備を始めたとき、廃線の線路敷きの横に広場のようになった場所があることに気が付きました。春秋の公開の際にミニコンサートをしたり、お客さまが休憩できるスペースを作ろうと地面をならし、ステージになる所にトンネル工事で捨てられたレンガを拾い集めて敷き詰め、出来上がったのがこのレンガ広場、という訳です。

このステージではサランモルのほかにもアマチュアからセミプロまで、いくつかのグループが出演し、お客さまは気楽にコンサートを楽しんでいました。
20141123レンガ広場ライブ風景

レンガ広場から5号トンネルを戻ると、そこはマルシェ(売店)がある広場です。
弁当やおまんじゅう、パン、スィーツ、珍しいモミジサイダーや飲み物のブースがあります。
土日には生ビールやワイン等の店も出ました。ビールをグィッと飲んでいる方があちこちに…。
眼下には玉野川が流れて、対岸の山の紅葉が眺められ、はなはだ気分がよいです。
20141123マルシェ

この「秋の特別公開」で気になるのはやっぱり紅葉ですね。
今年のモミジに色づきは、正直なところイマイチのようです。春から夏にかけて毛虫が大量発生して、モミジの葉がかなり食べられてしまったことが要因のひとつだとか…。
とは言え、会期途中に雨が降り、その雨により色づきがよくなり、かなりにきれいになりました。
すごいカメラを持ってモミジやトンネルを撮影する方の多かったこと。驚くばかりです。

私の撮ったモミジの写真です。これは4号トンネルの中から大モミジを見たところ。
ケーブルテレビが大きな照明を立てて、撮影をしていました。
20111127トンネルから大もみじ

トンネルを抜けると…
20141127大もみじ

こんなものもありました。
子どもさん向けの「登る遊具」。
3歳前じゃないかと思われるようなお嬢ちゃんが手を伸ばして一生懸命遊んでいました。
両手で赤い玉をもって交互に引っ張ると、カブトムシが少しづつ登っていきます。5mほど上まで登ります。
20141127のぼる君と少女

こちらはおサルの登る遊具。ほかにカブトムシ、どらえもんもありました。
20141127お猿

おお、線路敷きの横の擁壁の上に、何か動物が!?
会員の作ったカモシカの木製オブジェでした。ちょっとやせっぽち(笑)
この愛岐トンネルあたりの山にはカモシカもいて、時おり顔をみせて、会員の作業を見守ってくれるのです。
20141127カモシカ


さて、秋の公開は11月30日で9日間の会期が終わりました。
トンネルは喧騒がうそのように静かになりました。
冬籠りまでもう少し、会員による片付けや整備作業が行われます。

この愛岐トンネルに興味を持たれた方、下記の動画をご覧ください。
他の方がUPされたものですが、雰囲気が味わえるかと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=GugEtpzix7o
https://www.youtube.com/watch?v=zc8JKMiLYnE






スポンサーサイト



2014.12.02 Tue l サランモルの活動 l コメント (1) トラックバック (0) l top

コメント

愛岐トンネル会員の夢
自己レスで恐縮です。

現状で散策できるのは、約1.7kmで、トンネル4基があります。
その区間は多くの善意に寄るナショナルトラストが成立し、廃線敷きの土地は「NPO愛岐トンネル群保存再生委員会」の所有となりました。

ここまでは愛知県で、4つ目の6号トンネルの先(多治見寄り)は岐阜県になります。現段階では所轄のお役所の許認可等がまだ下りないようで、進展していないのが現状です。

せめて、ひと駅先の古虎渓(ここけい)駅までトレイル(フットパス)を完成させたい、それが会員たちの夢です。

出来上がった暁には、定光寺駅で下りて、山と川の自然を楽しみ、先人の残した遺産(廃線敷きと赤レンガのトンネル)を味わいつつ歩いて、古虎渓駅で電車に乗って帰ることが出来るのです。

会員の平均年齢は69歳だそうで、急がないと(笑)
2014.12.05 Fri l トシ. URL l 編集

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://batoukin117.blog129.fc2.com/tb.php/70-dae3ea12
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)