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上海万博・北京・内モンゴル演奏ツアー報告 【その1】  by Yama

今年の夏のツアーは、「NPO仲間の会〈素人芸人一座〉」の方々との演奏旅行になりました。

この「仲間の会」の皆さんとリボーさんとは、浅からぬお付き合いの歴史があります。彼の来日後、11年の間、名古屋で会の皆さんと交流を続けてきました。
「仲間の会」は毎年、書き損じ葉書を入場チケットにし、会員総出演の楽しいコンサートを開催していますが、リボーさんはそのステージに永年にわたってゲスト出演してきたのです。

ちなみに、「仲間の会」は、世界寺子屋運動にユネスコを通じて寄付をしたり、コンサートの際におひねりを会場の皆さんから頂いて、カンボジアをはじめとする難民キャンプの子供たちに絵本を届ける運動を続けています。(その絵本には子供たちが読めるように現地語訳のシールを会員たちで貼って送っているのだそうです。何と心優しい活動でしょうか)。
普段は老人ホームの慰問なども行っています。


まず上海万博の報告から
万博で「名古屋」を情報発信しようという「名古屋ウィーク」が、8月7日から12日まで開催され、日本館横のイベントステージで市民参加型のプログラムがたくさん繰り広げられました。リポーさんと仲間の会は、8月11日、35度を越える猛暑の中でのステージでした。

「仲間の会」の皆さんのフラダンス、民舞、尺八、銭太鼓など、大熱演が続き、そのあとゲストのリポーさんの馬頭琴…。
最後に日本でのいつもの舞台のように、「上を向いて歩こう」を全員で演奏。もう1曲、中国人も歌えるからと「北国の春」を演奏して終了しました。30分ごとに入れ替えされているらしい中国人観客の前で無事演奏を終えることができました。会場から大きな拍手をいただけたことは、もちろんです。

ステージ後は、リボーさんの妹さん、姪ごさんと一緒に猛暑の中、万博会場を見て回りました。
バスに乗って会場を回るのが一番効率がいいと、ぐるりと見て回ったのですが、スイス館など印象的なパビリオンもありました。
ともかく日本館,中国館、韓国館など人気のパビリオンは、7時間待ち、長蛇の列。
上海市長は「この灼熱の会場に今、毎日40万の人々が訪れている。この会場は60万の人で満杯となる。今の状況で行くと、秋の気候のいい時期になると、どのような状況になるか読めない。」と懸念をしているそうです。
会場に外国人の姿はごく少数で、観客は中国人がほとんどのように感じました。

会場は市街地に隣接しており、中の建物を周辺の道路から眺めることも出来る立地でした。ホテルに向かう一般道路から眺めた中国館のイルミネーションが印象的でした。
上海の地下鉄は昨年1年で2本から7本に増えたとのこと。たった1年で5本も通す…。さすが、中国だと感心しました。


上海から北京へ
上海万博のあとは、仲間の会6名の皆さんと私(筆者)がリボーさんの案内で北京と内モンゴル・シリンゴロを訪ねます。
皆さんの願いは、老人ホームでもどこでも、いちど自分たちの芸を内モンゴルの人々に見てもらいたいということでした。それが、思いもよらないほど素晴らしい形で実現するとは、この時点では誰も想像していませんでした。

さて、上海から北京に移動した私たちは、リボーさんの奥さんのいとこの案内で、世界文化遺産にも登録されている頤和園(いわえん)の観光に向かいました。道ばたで売っていたとうもろこしをかじりながら、頤和園の湖を遊覧船に乗って遊びました。湖面には満開のハスの花…。景色を眺め、ハスの花を愛でつつ、ゆったりと夕暮れの散歩を楽しんだ私たちでした。
夜は、おいしいと評判の北京ダックに舌鼓をうって、翌朝の早出に備えホテルにもどりました。

【その2に続く】下のページをご覧ください。

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2010.09.30 Thu l リボーの馬頭琴コンサート l コメント (0) トラックバック (0) l top
【ツアー旅行記 その2】    by Yama
シリンホトにて 
北京からシリンホトへ飛んだ私たち。いよいよ草原ツアーが始まりました。
草のいいところを求めシリンホト空港から百キロ移動。びっくりしたのは、あちらこちらに発電用の風車が建っていること。風の通り道には20~30基の風車があちこちで回っていました。

3年前にお世話になった遊牧民の家族に今回もお世話になりました。彼らは2年前に草原を移動して、ここに来たようです。少女だった姉妹が成長して、すっかり娘さんらしくなっていました。

シリンゴロは、今、石油石炭の埋蔵量の多さで注目を浴びていて、おそらく中国一のGDP発展を遂げるのではないかと予想されている地域です。
とはいえ遊牧民の生活は、変わらず営まれていました。羊よりも牛の頭数が増えているように感じました。
私たちは、昼間は馬に乗ってゆったり散策するなど、草原を楽しみました。

草原の夜は 遊牧民たちと・・・
草原の夕暮れ時。どこからか20名くらいの遊牧民が車で集まっています。彼らも一緒に、キャンプファイアーを囲んでコンサートが始まりました。日・蒙交流音楽会です。
日本人のグループが、オカリナ、尺八の演奏を披露しました。日本人が踊り、モンゴル人が踊る。日本人が歌い、リポーさんの馬頭琴の伴奏で遊牧民たちが歌いだすと、即席の合唱団ができたかのようでした。どの歌もみんながそれはそれは素晴らしい声で歌います。遊牧民たちが気持ちよさそうにモンゴルの民謡を歌うさまは、日常に歌う生活を楽しんでいることが分かります。次々に歌が飛出し、夜が更けるまで続きました。
国境も言葉や人種の違いも、国境の壁も飛び越えて、心が通い合ったひととき…。とても幸せな気持ちでした。


シリンホトの街で再びステージに!
翌日は、シリンホトの町に戻りました。夕方から、町の中心にあるラマ教のお寺の境内で、巨大スクリーンの前に特設された大きな舞台に出演することになりました。
この日開催されるシリンホト市と地元ラジオテレビ局主催のコンサートにリポーさんに出演依頼が来ていて、彼は「日本の芸人一座もゲストで・・・」と提案をしてくれたのです。

モンゴルの舞踏、歌、ファッションショー等、プロのアーティストに混ざって、しかもテレビ画面で大写しにされる舞台。
多くの市民がチケットを購入して、一万人以上の観客が観に来ている。
警察官が百名くらい並んで会場の警備に当たっている。
演奏が盛り上がると舞台の後ろから花火が上がり、周辺から炎が噴出す派手な演出。

リポーさんの演奏は、自作の「天の祈り」と、「チャルダッシュ」。故郷シリンゴロの出身で日本からアメリカに活動の場を広げていることが紹介されると、大きな拍手が起こっていました。

日本人の舞台は、白無垢を着た新舞踊「夕鶴の舞」。歌と踊りで「燎原の狼」黒地に赤の模様入りの衣装が印象的な男舞。「さくらさくら」を歌と尺八、オカリナで伴奏。二人が桜の柄の緑の内掛けで踊る。
大きなスクリーンに映し出される舞踏は会場の皆さんにとって珍しく、美しく、大変評判が良かったようです。

仲間の会の皆さんは「まさかこれほどの大舞台に出ることになろうとは思いもよらなかった…。日本でもこのような舞台には出演したことがなかった。一生の思い出になる」と、感激されていました。
「小さな舞台でいいので、どこか演奏の場所を作ってあげてください。」とリポーさんに頼んでいた私は、いつもながら、期待以上の素晴らしい結果を持ち込んでくれたリボーさんに感謝・感謝でした。

胸いっぱいの思い出を土産に、帰国の途についた私たちでした。
2010.09.30 Thu l リボーの馬頭琴コンサート l コメント (0) トラックバック (0) l top
10月23日、24日に、名古屋・栄のオアシス21と久屋大通公園で楽しいイベントが開催されます。
ワールド・コラボ・フェスタ」です。

そのフェスタにサランモルが出演します。

■サランモルのステージ
  ・日 時 10月24日(日) 10:25~10:45
  ・会 場 オアシス21 「銀河の広場」での「ワールドステージ」

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オアシス21 「銀河の広場」での「ワールドステージ」たくさんのグループが出演するため、持ち時間は、20分。うーむ、短かいのがちょっぴり残念。


■さて、このワールドステージ、キャッチコピーは…
  ~世界の歌や踊り、音楽の演奏などのパフォーマンスが大集合!
   見て、聞いて、世界とのつながりを感じよう!
…です。楽しそうでしょ?!

久屋大通り公園の「もちの木広場」では、世界のグルメいっぱいの
「ワールド・カフェ」やNGOのブース、それに「フェアトレードコーナー」、
「COP10」に関するブースなどなど…、味どころ、見どころばかり!


秋の一日、サランモルの馬頭琴とイベントとを一緒に楽しんじゃいましょう♪



2010.09.30 Thu l サランモルの活動 l コメント (0) トラックバック (0) l top
個人的な話で恐縮です。
毎年、9月下旬になるとなつかしく思い出します。5年前の愛・地球博のことを…。
何度も出かけた方も、いらっしゃることでしょう。
筆者は、17回通いつめました~(^_^;)

万博風景、イエメン館の前で


この愛・地球博(愛知万博とも呼ばれていましたね)は
3月25日に開幕し、6ヶ月間 開催。
2,200万人余りの観客を動員し、9月25日、ぶじ閉幕を迎えたのでした。
   愛・地球博の主催者のサイトがまだ残っています。こちら


その閉幕日(9月25日)のことは、特によく思い出されます。
リボーさんが「閉幕ファイナルコンサート」に馬頭琴のソリストとして出演したからです。

当日、私はコンサートの入場整理券をゲットしようと早朝からゲートに並んだのですが、その甲斐なく敗退…。私の前、数十人のところで整理券がなくなってしまいました。
やむなく、コンサートの間中ずっと、会場(EXPOドーム)のフェンスの外にたたずみ、漏れ聴こえる音と光から、コンサートの雰囲気を味わうしかありませんでした。でも、これが素晴らしかった!!
当のリボーさんより、会場の外にいた私のほうが興奮していたかもしれません。

だってリボーさんは、3000人のお客様の前で、服部克久先生指揮のエキスポワールドオーケストラ、それに名古屋少年少女合唱団をバックに、馬頭琴を演奏したのですから…。まさに晴れ舞台でした。

ほんとに懐かしい思い出です。

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上の写真は、会場のEXPOドーム。3千人収容の大ホールです。(コンサート開催数時間前に撮影)

そのコンサートの取材記録を、サランモルの当時のホームページに掲載しています。
こちらです。ご覧ください。(前述の通り会場内での取材記事ではないので、その点ご容赦ください)



リボーさんは、じつは愛・地球博に合わせて3回出演しているです。
ついでに、他の2回についても紹介しちゃいましょう。

■愛・地球博コンサート 内モンゴルin JAPAN
     2005年5月21日 会場:EXPOホール(定員440名) 
     主催:東海テレビ放送 共催:東海放送会館
     取材記事はこちら


■「春日井市の日」
     2005年7月31日 会場:愛知県館イベントホール
     主催:愛知県春日井市 
     取材記事はこちら


ちなみに、リボーさんは今回の上海万博でも馬頭琴を披露しています(8月11日、日本館のイベントホールにて)。
「二つの国の万博で演奏」って、結構スゴクないでしょうか?






2010.09.25 Sat l リボーの馬頭琴コンサート l コメント (0) トラックバック (0) l top